雫石の歴史

しずくいし・・・実にきれいな響きとロマンと感じさせてくれるこの地名は、昔、神社の境内にあった杉の巨木の根元から湧き出る清水が、岩を伝って「たんたん」と音を立てて落ちるので、人々が水神様として拝み、「滴石たんたん」と呼んで親しんだことに始まると伝えられています。実際、藩政時代には「雫石」は「滴石」と表記されていました。

盛岡中学時代に初めて雫石の町と出会った宮沢賢治は、その後いく度となく町を訪れています。岩手山から望む雫石の風景、小岩井農場で感じた四季の移ろいは、賢治の豊かな創造力を呼び起こし、数々の作品に登場します。まさしく雫石の風景こそ、理想郷イーハトーヴの原風景といえましょう。